今日は10月1日。新卒の内定式が開催されていた今日は、映画を見に行ってきたぞ。
毎月1日はファーストデイじゃ。TOHOシネマなら1300円で映画を鑑賞することができるぞ。レイトショーで映画を見に行ってきたのじゃが、空いていてよいな。ポップコーンの塩味 Mサイズを片手に悠々と映画館に入り、自分の座席につく。間違えて予約した席より少し中央寄りに座ってしまったが、空いていたので座り直すことをせずにそのまま鑑賞したのは内緒じゃ。
そういえば、ポップコーンを買って映画を見るようになったのはここ最近じゃ。詳細に言うと今年の八月からじゃ。ルックバックを鑑賞しに行った時、ポップコーンを買って映画を見たくなったのじゃ。それは1人で行ったので、自由を謳歌したいと言う気持ちがポップコーンを購入する推進力となったと思うのじゃ。
ポップコーンを食べながら見ることを控えていたのは、主に2つの理由からじゃ。一つは、食べきれない。元々少食の余は映画を見終わるまでに食べきれないのじゃ。飽きも早めにきて手が止まりがちになると、結局半分くらいゴミ箱行きになるのが悲しいのじゃ。2つ目は、映画に集中できない。映画を見る時に片手にポップコーンの容器を持っていることや、食べ進めなければいけないプレッシャーが映画への集中力を阻害するのじゃ。
今となっては、手で持たなくも良いようにドリンクホルダーに差し込めるタイプの簡易テーブルを渡してくれるようになったので、だいぶマシになったのじゃ。それと、細かいことを気にせず映画に集中する集中力もついたのかも知れぬな。最近は普通に中盤には食べ切ってしまうので、食べきれない恐怖心もなくなった。人といったらまた変わってくるかも知れぬがな。最近はもっぱら1人映画を楽しんでおる。
と、前段が長くなってしまったが、今回見てきた映画は、これじゃ。
「スオミの話をしよう」じゃ。
この話は、三谷幸喜監督の最新作で、長澤まさみさん演じる「スオミ」という謎に包まれた女性とそれを取り囲む男たちのコメディ映画じゃ。三谷幸喜監督といえば、深津絵里さん主演のステキな金縛りや、中井貴一さん主演の記憶にございません!など、コミカルな作風が特徴で、「三谷作品」と呼ばれ、毎回話題を呼んでおる。
そんな、三谷作品の最新作、「スオミの話をしよう」に対して、どんな感想を持ったか。
一言で言えば、「こんなに豪華なキャストでやることじゃない」。
不穏な空気がいきなり漂い始めたが、そう思った理由を話していくぞ!!!レッツゴー!!!
こんなに豪華なキャストでやることじゃない
この作品には、数々の豪華キャストが出演している。
余が、今日の夜に上映する映画のリストを眺めていた時、このキャスト陣を見た瞬間、「間違いない」と確信した。それから公式ホームページを眺め、キャスト陣のコメントをくまなく拝見し、予告CMも見て、いざ上映開始じゃ!
次々と出てくる元夫。それから少しずつ浮かび上がっていくスオミの正体と真実。斬新な設定と豪華キャストの名演技にどんどん期待は高まる。しかしそこから、何も起きなかったのじゃ。
ミステリー・コメディと銘打っておるが、コメディ色がやはり強く、ストーリーに引き込まれなかった。軸としてはスオミが失踪したため、その行方を追うことになるが、ドキドキする展開が、全くと言っていいほどない。コメディというほどの笑いどころも、正直余の感覚からするとなかったと思う。
ミステリーとしての二転三転する展開、コメディとして笑わせようとする振り切り、映画としてのメッセージ性、どれも感じずに最後のエンディングを迎えてしまったのが悲しい。
観客の反応
そうは言ってもみんながみんな、満足できなかったわけではないじゃろう。実際、周りの反応としては十分笑い声は起こっていたと思う。クスリとした笑いが中心じゃが、たまに声を出して笑うシーンもあり、とても楽しそうじゃった。
ファンにはちゃんと刺さる内容になっていたため、ちゃんと自分の目で確かめることが重要じゃな。
終わりに
今回は、三谷作品の最新作「スオミの話をしよう」のレビューをした。辛口な評価になってしまったが、本音が出てしまうことは仕方がない。今回この作品を見て一つわかったことがある。
余は、「コメディ映画に向いていない」と言うことじゃ。正確に言えば、「コメディ映画を映画館で見ることに向いていない」じゃ。
そもそも映画館で声を出して笑えるタイプじゃなかったよ、余は。冒頭で話したように、昔から周りの目線を気にする少年じゃったため、今でも公共の場で豪快に笑うことは恥ずかしいのじゃ。
また、ここは笑うポイントなんだろうなあと、俯瞰してみてしまう癖があるので、そこで実際に笑い声が上がると、「そうだよね。それが正しいのよ。」と諦めのような感情が湧いてしまい、なんか落ち込むのじゃ。
完全に人間としての真っ当な感受性を失っている余は、もうコメディ映画を映画館で見ることをやめるとここに誓おう。
と言うことで、奇しくも自分の人生を考えさせられた作品であるため、みなさんも見てみてはいかがじゃろうか?
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