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「悪は存在しない」を見たら悪が存在した

目次

あらすじ

  1. グランピングを計画している企業の担当者の高橋と黛(まゆずみ)が村の住人に説明する
  2. 住人はそれに反対する
  3. 社員は意見を持ち帰り、社長とコンサルに相談する
  4. 社長は計画を決行すると主張し、社員達は再度村に駆り出される
  5. 村の便利屋である巧(たくみ)に相談するため会う
  6. 社員達は巧と一緒の時間を過ごし、村について学ぶ
  7. 巧の娘(?)である花が行方不明になる(区長が羽を拾うさきに気をつけてと言っていたことが伏線)
  8. 町のみんなで捜索する
  9. 巧と高橋は森の奥で花を発見する
  10. 花の近くに鹿がいる
  11. 鹿は手負い(ドライブ中に鹿が手負いだと危険であることを話していた事が伏線)
  12. 花はニット帽を外し鹿に近づく
  13. 高橋は花を助けようとする
  14. 巧は高橋を羽交い締めにして気絶させる
  15. 巧は花に近寄る
  16. 花は意識がなく、鼻血を出している
  17. 巧は花を抱えて帰路に着く

キャスト

この前見た同監督が撮った前の作品「ハッピーアワー」と同じキャストが複数人いた。

ハッピーアワーの桜子役、拓也役、柚月役の俳優陣が出演していた。

黛:ハッピーアワーで柚月役をした渋谷采郁(しぶたにあやか)さん
画像:https://aku.incline.life/

グランピングはどうなる?

巧と花が帰路についた後、どうなるのかは全く読めない。

まず、気絶した高橋は東京に戻れたのか。気絶した後、なんとか立ち上がり歩き出したが、また倒れる描写があったため、かなりの重体であることが予想される。

次に、戻れたとして、もう1人の担当社員の黛に報告するか。つまり、この事実を公にするか。気絶させられたことを公にするのか。

一時は、この村の生活や自然の尊さに心を奪われていた高橋は、この事実を受け入れられるのか。信じられず、しかし怖くなり、何も語らず東京に戻るのではないか。

高橋の車は巧の家の前に置いてある。気絶させた張本人である巧に再開するのか。巧の心境はどのようなものか。なぜ、高橋を羽交締めにしたのか。

高橋は東京に帰り、会社に戻った後、この村は危険だとして計画を中止にするか。中止になったら社長がキレるだろう。反抗して社員が辞めるのではないか。

黛は村で水汲みの手伝いをしながら、これが最後の仕事になるだろうと言っていた。つまり仕事を辞めるつもりだった。このプロジェクトが中止になれば、会社に不満を抱いていた高橋と疑惑の発言があった黛は退職するのではないか。

ラストはどういうこと?

なぜ、巧は高橋を羽交締めにしたのか。

本当にわからない。

なんで???

まあでもちょっと考えてみる。

  1. 最後のシーン、鹿が撃たれていた
  2. 花はニット帽を外して鹿に近づいた
  3. 高橋が花に近づこうとした
  4. 巧が高橋を気絶させる
  5. 花は鼻血を出して倒れてた

巧の奥さんは鹿の水飲み場である池で溺死した。鹿は巧の奥さんの生まれ変わり。花はその鹿にニット帽を渡したかった。なぜならそのニット帽はお母さんのもの(2)だから。

最後のシーン、花の危険を感じ、高橋が助けようとした(3)。しかし、高橋が近づいたら鹿が逃げてしまうので、巧が止めた。しかし、巧は理性的ではなかった。グランピング建設によって、鹿の行き場がなくなることや、水の汚染などへの怒りが、鹿を目の前にすることで爆発した。それによって、羽交締めにしたままさらに力が入り、気絶させてしまった(4)。

そして、手負の鹿(1)は危険なため、花に危害を加えた(5)。

誰か答えを教えてください。

鹿の水飲み場
画像:https://aku.incline.life/

おわりに

最初のシーンと最後のシーンがどちらも森を歩くカットなのが、何か繋がりがあるように感じるが、単純な伏線なのか。

わからないことが多すぎる。そして、悪は存在しないとは何に対しての主張なのか。

最初は、グランピング施設を作ろうとする会社の人たちも、上司からの圧力で仕方なく動いている。だから悪とは言えないのではないか。という疑問提起だと思った。しかし、最後の最後に巧の行動に完全にわからなくした。

濱口竜介監督すごいです。

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この記事を書いた人

平安貴族
使い捨てカイロが自治体によっては不燃ゴミの可能性があることを広めるために現世に降り立った

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